2020年7月7日火曜日

【症例紹介⑤:歯周病】「少ない回数で終わらせたい」と言う20代の患者さん

こんにちは。ウケデンタルオフィス表参道院です。
今回は「前歯が痛い。歯ブラシすると出血する。」とおっしゃっていた患者さんをご紹介します。

初めにいらしたのは2019年の11月、20代の若い男性です。
お口の中を診てみると骨吸収はそこまで起こっていないものの、歯冠部や歯根部に歯石が大量にこびりついており、風をかけるだけでも出血してくるような状態。
今回のケースは、歯肉炎~軽度歯周炎でした。

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歯周病は歯肉炎歯周炎に分かれます。
左の1枚だけが歯肉炎、他3枚が歯周炎です。


【歯肉炎】炎症が歯茎だけに留まっている状態。
     腫れていることで深く測れ、仮性ポケットと呼ばれています。
【歯周炎】歯茎だけではなく、歯の周り(骨など)まで炎症が広がっている状態。
     さらに歯周炎は軽度、中等度、重度に分類されます。

歯周病はポケットの深さ骨の溶けた程度で重症度が診断されます。

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ご本人は県外の遠いところからお越しいただいたので「一気に終わらせたい」とおっしゃっており、そこまで炎症が大きく広がっていなかったこともあり、1回の治療で全顎的に歯周治療を行っていくことになりました。

今回は当日アポイントに余裕があったため、検査してそのまま歯周基本治療を進めていきました。治療前の写真がこちらです。まだ何も触っていないにも関わらず、歯茎から出血がみられます。


【治療前】

徹底的にプロケアを行い、2時間かけてたった1日で治療を終えることができました。
その後、2週間後に再評価をさせていただき、歯肉の状態は改善がみられます。


【治療後】

ただご自身でのケアが不安定な様子でプラークと呼ばれる歯垢が確認できます。

歯周病の治療は、私たち歯科医療従事者が行うプロケアと、患者さん自身で行っていくセルフケア両方できたうえで安定した状態がキープできます。

例えば月に1回メインテナンスに来ていただいても残りの29日はご自身でケアをしていかなければなりません。

ご自身で取り除くことのできない汚れはプロケアで行いますが、新しい汚れが付かないように状態をキープさせるために一番重要なのは、ご自身による歯磨きです。

こういった情報もお伝えしつつ、これからはメインテナンスで定期的に経過を追っていき、セルフケアのチェックと徹底的なプロケアでサポートしていきます。



【今回の治療内容】


施術名:歯周病レーザー治療
施術の内容:エルビウムヤグレーザー × 1回
施術の副作用(リスク):レーザー治療での副作用はほとんどございませんが、手術・麻酔・抜歯を治療の一貫で行う場合は疼痛、咬合時痛、冷水痛、腫脹、出血、むくみを生じることがあります。
施術の価格:¥60,500 × 1回 = ¥60,500

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