2021年2月16日火曜日

【症例紹介⑥】「歯茎が下がった」、糖尿病と歯周病が併発している30代女性の患者さん

こんにちは。ウケデンタルオフィス表参道院です。


「歯周病の治療を行うと、もっと歯茎が下がってしまうのではないか」

と心配される方はいらっしゃいませんか。


今回はレーザーを併用して歯茎をほとんど下げることなく

歯周治療を行ったケースをご紹介します。


今回の患者さんは糖尿病もある患者さんでした。

糖尿病があると歯周病になりやすく、また歯周病があると糖尿病も悪くなりやすいといった相互的な関係があります。

なので、「全身のためにも早めに歯周病を治していきましょう」とお話をし、治療を進めていくことになりました。


患者さんが一番気にしていたのは「歯が長くなったこと」です。


どうやら歯周病で骨や歯茎が水平的に下がってしまった様子。

一度、水平的に骨が下がってしまったところは、基本的に元に戻ることはありません

しかし、そのまま放置してしまうと歯周病が悪化し、歯が自然に抜け落ちてしまいます。

ですので今回は、これ以上悪くならないようにすることを目標に、なるべく歯茎へのダメージが少ない方法をご提案しました。


一般的に歯周病の治療を行うと歯茎がさらに下がりやすいといわれています。

炎症があって腫れている歯茎が、健康的に引き締まったことによって「下がった」と感じてしまうからです。

またそれだけではなく、治療の方法によっても歯茎の治り方に差が出てしまうことがあります。特に、歯茎を切ったりなどの外科的な治療を行うと、刺激が強いため歯茎が下がりやすいとされています。

ですので、まずはなるべく侵襲の少ない方法を選択し、ご提案しています。

今回は非外科的な歯周治療として、レーザーを併用したSRPに加えて、ご自身での徹底的なケアを行っていただきました。



治療前》→《治療後




左側の画像は、治療前の写真です。

歯茎の付近を見ると黒い歯石や白い歯石、プラークなど様々な汚れが付着しているのが確認できます。

右側の画像は、治療後の写真です。それらが取れたことによって歯茎の炎症が取れ、歯周ポケットも浅くなっています。

しかし、治療の前後を見比べてもほとんど歯茎の位置に違いはありません。歯茎を無駄に傷つけることなく治療ができているかと思います。


このように治療の方法によって歯茎への侵襲を抑えることができます。

何か気になることがあれば、お気軽にご相談ください。


【今回の治療内容】

施術名:歯周病レーザー治療
施術の内容:エルビウムヤグレーザー × 6回
施術の副作用(リスク):レーザー治療での副作用はほとんどございませんが、手術・麻酔・抜歯を治療の一貫で行う場合は疼痛、咬合時痛、冷水痛、腫脹、出血、むくみを生じることがあります。
施術の価格:¥60,500 × 6回 = ¥363,000

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